2019年4月から新在留資格「特定技能」がスタートし、いよいよたくさんの外国人材が日本にやってくるのか!?と思われた令和元年でしたが結果はどうだったのでしょうか?
今回は厚生労働省北海道労働局が2020年2月3日にリリースした資料を基に、北海道の外国人材の受け入れ状況を紐解いてみたいと思います。
※データは2019年10月末までのものとなっており、以下の数値はすべてそれを反映しています。
北海道での働く外国人について
働く外国人の数は?
北海道の働く外国人の数は「24,387人」です。
2018年と比較して16%増加しています。
では、直近5年間ではどのように推移してきたのか見てみましょう。
年 | 外国人労働者数(人) | 対前年比較(%) |
2015年 | 12,372 | 10.5 |
2016年 | 15,081 | 21.9 |
2017年 | 17,756 | 17.7 |
2018年 | 21,026 | 18.4 |
2019年 | 24,387 | 16.0 |
平均すると「16.9%」毎年増加しているのがわかります。
私見ではありますが、政策変更など大きなことがない限り、この増加は続いていくのではないかと思っております。
北海道内における外国人労働者の分布
外国人労働者数は道内22カ所の職業安定所から集計しています。
外国人労働者数の多い順から見てみましょう
順位 | 場所 | 人数(人) | 構成比(%) |
1 | 札幌 | 4,211 | 17.3 |
2 | 札幌(北) | 2,901 | 11.9 |
3 | 札幌(東) | 2,218 | 9.1 |
4 | 函館 | 1,968 | 8.1 |
5 | 帯広 | 1,607 | 6.6 |
6 | 旭川 | 1,537 | 6.3 |
7 | 釧路 | 1,234 | 5.1 |
8 | 苫小牧 | 1,029 | 4.2 |
9 | 小樽 | 813 | 3.3 |
10 | 岩内 | 810 | 3.3 |
11 | 根室 | 800 | 3.3 |
12 | 紋別 | 783 | 3.2 |
13 | 北見 | 762 | 3.1 |
14 | 千歳 | 682 | 2.8 |
15 | 稚内 | 638 | 2.6 |
16 | 網走 | 526 | 2.2 |
17 | 名寄 | 413 | 1.7 |
18 | 室蘭 | 406 | 1.7 |
19 | 滝川 | 307 | 1.3 |
20 | 留萌 | 304 | 1.2 |
21 | 浦河 | 295 | 1.2 |
22 | 岩見沢 | 143 | 0.6 |
札幌エリアで9,330名と約4割を占めていますね。北海道の人口が約528万人に対して、札幌市の人口が195万人で約4割であるところから、総人口に対して外国人材も比例して滞在しているのかなと思えば、人口約34万人の旭川市より、人口約27万人の函館市や約17万人の帯広市付近の方が、外国人材の比率が高いのは興味深いところですね。
次回は外国人材の国籍や業種別でみていきたいと思います。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。